朝、敷布団を持ち上げたときや、マットレスのカバーを交換したときに、黒や茶色の小さな点を見つけることがあります。
「ただの汚れだろう」と思って拭いてみても落ちない場合、それはカビかもしれません。
敷布団やマットレスにカビを見つけると、
「表面を拭けば、まだ使えるのか」
「天日干しすれば大丈夫なのか」
「クリーニングへ出すべきなのか」
「健康への影響が心配なので処分した方がよいのか」
と判断に迷う方も多いでしょう。
カビのような黒い点を見つけたからといって、すべての寝具を直ちに処分しなければならないわけではありません。
一方で、表面だけを簡単に拭き、そのまま使い続けることもおすすめできません。
カビが見えている範囲、寝具の素材、内部への広がり、臭い、使用年数などを確認し、家庭で対処できる状態か、専門業者への相談や買い替えが必要な状態かを判断することが大切です。
この記事では、敷布団やマットレスにカビのような黒い点を見つけたときに確認したいこと、避けたい対処、寝具別の対応方法、再発を防ぐための湿気対策について、寝具専門店の立場から解説します。
まず確認したい5つの項目
カビのような黒い点を見つけても、慌てて洗剤や漂白剤を使うのは避けましょう。
まずは次の5項目を確認してください。
1.黒い点はどこにあるか
最初に確認したいのは、黒い点が発生している場所です。
・シーツだけ
・敷きパッドだけ
・敷布団の表面
・敷布団の裏面
・マットレスのカバー
・マットレス本体
・ベッドフレーム
・フローリングや畳
・壁や巾木の近く
シーツや取り外せるカバーだけに発生している場合と、敷布団やマットレス本体に発生している場合では、対応方法が異なります。
寝具だけを確認するのではなく、寝具が接していた床やベッドフレームも確認してください。
敷布団の裏側にカビがある場合、床面にも同じような黒い点や変色が発生していることがあります。
2.カビのような点はどの程度広がっているか
点が一つだけなのか、数センチの範囲なのか、寝具全体へ広がっているのかを確認します。
ごく狭い範囲の表面的な汚れと、広範囲に広がったカビでは、再使用できる可能性が大きく異なります。
表面に見える黒い点が少なくても、裏側や中材に広がっている場合があります。
カバーを外せるマットレスでは、カバーだけでなく本体も確認しましょう。
3.カビのような臭いがするか
見た目だけでなく、臭いも重要な判断材料です。
乾かしてもカビのような臭いが残る場合は、表面だけでなく内部に湿気や汚れが残っている可能性があります。
強い臭いがある寝具を、消臭スプレーだけで使い続けるのは避けてください。
消臭スプレーは、臭いを一時的に分かりにくくすることはあっても、カビそのものや、内部に残った湿気を取り除くものではありません。
4.寝具の中まで湿っていないか
敷布団やマットレスの表面が乾いているように見えても、裏面や内部に水分が残っていることがあります。
特に次のような使い方では、寝具の下側へ湿気がたまりやすくなります。
・フローリングへ直接敷いている
・畳の上へ敷きっぱなしにしている
・マットレスを床へ直置きしている
・ベッド下の通気が悪い
・除湿シートを長期間交換していない
・朝起きてすぐ布団を畳んでいる
・起きてすぐベッドメイクしている
・寝汗を多くかいている
手で触れたときに冷たく湿った感じがする場合は、まず乾燥を優先します。
5.購入から何年使用しているか
同じ範囲のカビでも、購入して間もない寝具と、長期間使用して中材が劣化している寝具では、適切な判断が異なります。
長年使用している寝具で、次のような状態も見られる場合は、カビの処理だけでなく買い替えも検討する必要があります。
・中央部分がへこんでいる
・寝る場所だけ柔らかくなっている
・中材が固まっている
・寝返りがしにくい
・朝起きると腰や背中が痛い
・側生地が薄くなっている
・縫い目がほつれている
・以前より乾きにくくなっている
費用をかけてクリーニングしても、寝具としての機能が大きく低下している場合は、十分な改善が期待できないことがあります。
本当にカビ?黒い点の正体を確認する
敷布団やマットレスにある黒い点が、すべてカビとは限りません。
次のような汚れである可能性もあります。
・汗や皮脂による変色
・飲み物や食品のシミ
・床やベッドフレームから移った汚れ
・ほこりや繊維くず
・生地の毛玉
・金属部分から出たさび
・印刷や染料の色移り
ただし、湿気の多い場所に集中している、点が徐々に増えている、カビのような臭いがある場合は注意が必要です。
自分で判断できない場合は、黒い点を拡大した写真と、寝具全体、品質表示の写真を用意し、購入店や寝具専門店へ相談してください。
カビが発生しやすい場所
敷布団やマットレスのカビは、体が直接触れる上面だけに発生するとは限りません。
むしろ、湿気が逃げにくい裏面や端に発生することがあります。
敷布団の裏側
人が寝ている間に発生した熱や湿気は、敷布団を通して下側へ移動します。
フローリングや畳へ直接敷いていると、湿気の逃げ道が少なくなり、敷布団の裏側にたまりやすくなります。
毎日表面だけを見ていると、裏側の変化に気づけないことがあります。
マットレスの底面
床へ直接置いているマットレスは、底面へ空気が通りにくくなります。
厚みのあるマットレスでも、床との接触面に湿気がたまることがあります。
「厚いマットレスだから湿気は問題ない」とは限りません。
ベッドフレームとの接触部分
すのこベッドを使用していても、湿気対策が不要になるわけではありません。
すのこの板、マットレスの縁、ベッドフレームの角など、空気が動きにくい場所を確認してください。
すのこ自体にカビが発生している場合、マットレスだけを処理しても再発する可能性があります。
壁に近い部分
ベッドや布団を壁へ密着させている場合、壁側の空気が動きにくくなります。
外壁に面した壁や、結露が起きやすい場所では、寝具だけでなく壁や巾木にもカビが発生することがあります。
除湿シートの下
除湿シートを敷いているから安心とは限りません。
吸湿量の限界を超えた状態で使い続けると、十分に湿気を吸えなくなります。
除湿シートの色表示や交換時期を確認し、定期的に乾燥させてください。
カビを見つけた直後に行うこと
寝具の使用をいったん止める
カビのような黒い点を見つけた場合は、何もせずそのまま使い続けるのではなく、一度寝具を外して状態を確認します。
確認せずシーツを重ねて隠してしまうと、カビが広がっていることに気づけない場合があります。
寝具を移動させる前に周辺を確認する
寝具を勢いよく持ち上げたり振ったりする前に、床、壁、ベッドフレームを確認します。
カビが広範囲に発生している場合、乱暴に扱うと周囲へ汚れを広げる可能性があります。
窓を開けるか除湿する
作業する部屋の換気を行います。
ただし、雨の日や屋外の湿度が高い日は、窓を開けることで室内の湿度が上がる場合があります。
その場合は、エアコンの除湿機能や除湿器を使用し、室内の湿度を下げましょう。
洗えるものと洗えないものを分ける
シーツ、布団カバー、敷きパッドなど、取り外して洗えるものは寝具本体から外します。
洗濯表示を確認し、家庭洗濯が可能なものは表示に従って洗います。
敷布団やマットレス本体は、水洗いできないものも多いため、同じ方法で処理しないよう注意してください。
写真を撮っておく
クリーニング業者や寝具専門店へ相談する可能性がある場合は、処理する前に写真を撮っておきましょう。
・黒い点の接写
・カビがある範囲
・寝具全体
・裏側
・床やベッドフレーム
・品質表示
・洗濯表示
状態を正確に伝えやすくなります。
カビを見つけたときに避けたい対処
強くこする
黒い点を落とそうとして強くこすると、生地を傷めたり、汚れを周囲へ広げたりすることがあります。
側生地が薄くなると、中材が露出したり、羽毛や繊維が出たりする原因になります。
掃除機を強く押し当てる
表面のほこりを除くために掃除機を使うことはありますが、カビが疑われる部分へ掃除機を強く押し当てるのは避けましょう。
寝具の素材や状態によっては、表面を傷める可能性があります。
家庭での処理方法が分からない場合は、無理に作業を進めない方が安全です。
素材を確認せず塩素系漂白剤を使う
塩素系漂白剤は、色落ちや変色、生地の劣化を起こす可能性があります。
ウレタン、羊毛、絹、羽毛布団の側生地、特殊加工された生地などには適さない場合があります。
黒い点が消えても、寝具の内部にカビや湿気が残っていれば、根本的な解決にはなりません。
消毒用アルコールを大量に吹きかける
アルコールを大量に吹きかければ、どの寝具でも安全に処理できるわけではありません。
素材の変色や劣化につながる可能性があり、火気にも注意が必要です。
また、液体を大量に使用すると、寝具内部を濡らしてしまうことがあります。
商品の取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。
水を大量にかける
特にウレタンマットレスへ大量の水をかけると、内部まで染み込み、完全に乾燥できなくなる可能性があります。
表面の汚れを落とすために寝具全体を濡らすのは避けましょう。
カビ取り剤を寝具へ直接使う
浴室や壁用のカビ取り剤は、寝具への使用を想定していないものがあります。
肌に触れる寝具へ、用途外の洗剤を使用するのは避けてください。
使用できる場所や素材は、必ず製品表示を確認しましょう。
天日干しだけで終わらせる
天日干しや乾燥は湿気対策として重要ですが、すでに付着した黒い点や内部の汚れが、干すだけですべて除去できるわけではありません。
乾燥後に見た目や臭いが残っている場合は、ほかの対応が必要です。
シーツや敷きパッドにカビがある場合
取り外して洗えるシーツや敷きパッドは、敷布団やマットレス本体より対処しやすい寝具です。
寝具本体まで確認する
シーツや敷きパッドにカビがある場合、その下の敷布団やマットレスにも湿気がたまっていた可能性があります。
カバー類だけを洗って終わらせず、本体の表面と裏側を確認してください。
洗濯表示に従う
家庭洗濯が可能な場合は、洗濯表示に従って洗います。
漂白剤や乾燥機を使用できるかどうかも、商品によって異なります。
洗濯後に黒い点や臭いが残る場合は、再使用するか買い替えるかを検討しましょう。
完全に乾かす
厚手の敷きパッドや防水シーツは、表面が乾いていても内部や裏面に水分が残ることがあります。
湿った状態で寝具へ戻すと、再びカビが発生する原因になります。
敷布団にカビがある場合
敷布団は厚みがあり、内部の状態を外側から完全に確認することが難しい寝具です。
表面だけか裏面まで広がっているか確認する
表面に一部だけ発生しているのか、裏側全体へ広がっているのかを確認します。
床へ直接敷いていた場合は、床面も必ず確認してください。
中材の素材を確認する
敷布団には、綿、羊毛、ポリエステル、ウレタンなど、さまざまな素材が使用されています。
素材によって、水洗いできるか、天日干しできるか、乾燥機を使用できるかが異なります。
品質表示や洗濯表示が確認できない場合は、家庭で無理に洗わない方が安全です。
広範囲の場合は丸洗いだけで解決しないこともある
敷布団を丸洗いできるクリーニングサービスもあります。
ただし、長期間放置されたカビ、内部まで広がっているカビ、側生地や中材が劣化している寝具は、洗っても十分に改善しない可能性があります。
受付可能かどうか、仕上がりの見込み、費用を確認してから依頼しましょう。
使用年数と費用を比較する
長年使用してへたりがある敷布団の場合、クリーニング費用をかけるより買い替えた方が合理的なことがあります。
カビの除去だけでなく、寝具としての支持性や寝心地も含めて判断してください。
ウレタンマットレスにカビがある場合
ウレタンマットレスは、水や高温、直射日光に弱い商品が多く、家庭での処理には注意が必要です。
カバーを外して本体を確認する
取り外せるカバーだけに黒い点があるのか、ウレタン本体にも発生しているのかを確認します。
カバーが洗える場合は、洗濯表示に従って洗います。
ウレタン本体を水洗いしない
ウレタン本体は、水洗いできない商品が多くあります。
水を吸い込むと乾燥に時間がかかり、内部に水分が残る可能性があります。
家庭で浴室に持ち込み、シャワーで丸洗いするのは避けてください。
直射日光に長時間当てない
ウレタンは紫外線や高温によって劣化することがあります。
乾燥させる場合は、風通しのよい日陰で立てかけ、扇風機やサーキュレーターを使用します。
本体まで広がっている場合は買い替えも検討する
ウレタン本体の広い範囲に黒い点があり、内部まで広がっている可能性がある場合は、家庭で完全に除去することが難しくなります。
強い臭いが残る、ウレタンが変色している、崩れやへたりもある場合は、買い替えを検討した方がよいでしょう。
スプリングマットレスにカビがある場合
ベッド用のスプリングマットレスは、家庭で丸洗いすることが難しい寝具です。
表面の生地だけでなく、内部にウレタンや詰め物が入っています。
表面の範囲を確認する
縁や裏側、ラベル周辺、ベッドフレームとの接触部分も確認します。
壁側や頭側だけに集中している場合は、部屋の結露や通気不足が関係している可能性があります。
自分で大量の水や洗剤を使わない
スプリングマットレスへ大量の水を使用すると、内部に水分が残る可能性があります。
洗剤が残れば、臭いや生地の変色につながることもあります。
専門業者へ対応範囲を確認する
マットレスを現地で洗浄する専門業者もありますが、すべてのカビを完全に除去できるとは限りません。
カビの範囲、マットレスの素材、使用年数によっては、作業を断られる場合もあります。
依頼前に、カビの発生状況を伝え、対応可能か確認してください。
羽毛布団にカビのような点がある場合
羽毛布団の側生地に黒い点や変色がある場合は、強くこすったり、家庭で無理に洗ったりしないよう注意してください。
側生地が傷むと、縫い目や生地から羽毛が出る可能性があります。
広範囲の変色、カビのような臭い、内部の羽毛の固まりがある場合は、クリーニングまたはリフォームが適しているか確認します。
羽毛布団の臭いとメンテナンスについては、以下の記事をご覧ください。
羽毛布団が汗臭いときは干すだけで大丈夫?洗うべきサインと注意点
羽毛布団のクリーニングとリフォームの違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
羽毛ふとんがふっくらと甦る!クリーニングとリフォーム、どっちがいい?
そのまま使い続けない方がよい状態
次のような状態が見られる場合は、簡単に拭いただけで使い続けるのは避けましょう。
・黒い点が広範囲に広がっている
・表面だけでなく裏側にも発生している
・中材にも変色が見える
・乾かしてもカビのような臭いが残る
・数日で黒い点が再発した
・寝具の下の床やベッドにも広がっている
・側生地が傷んでいる
・ウレタンが崩れている
・寝具全体が湿っている
・長期間カビを放置していた
・自分で処理しても状態が判断できない
カビが見えなくなったことと、寝具を安心して再使用できる状態になったことは同じではありません。
見た目、臭い、内部の湿り、寝具の劣化を含めて判断してください。
クリーニングを検討できる状態
次のような場合は、寝具の丸洗いを扱うクリーニング業者へ相談できる可能性があります。
・洗濯表示で水洗いが可能
・カビの範囲が比較的狭い
・寝具の使用年数が短い
・側生地や中材に大きな劣化がない
・汚れた時期が比較的新しい
・業者がカビのある寝具を受け付けている
・費用をかけて使い続ける価値がある
ただし、カビのある寝具を受け付けるかどうかは、クリーニング業者によって異なります。
持ち込む前に、カビがあること、発生範囲、寝具の種類、家庭で行った処理を伝えてください。
「洗えば必ず元どおりになる」とは限らないため、仕上がりの見込みも確認しましょう。
処分・買い替えを検討した方がよい状態
次のような場合は、クリーニングより処分や買い替えが適していることがあります。
・カビが寝具全体へ広がっている
・内部まで黒く変色している
・強い臭いが取れない
・カビを長期間放置していた
・ウレタン本体の内部まで広がっている
・側生地や中材が劣化している
・使用年数が長く、へたりも大きい
・クリーニング費用が買い替え費用に近い
・処理後も再使用に不安が残る
・同じ場所に繰り返しカビが発生する
高額な寝具であっても、状態によってはクリーニングや補修が適さない場合があります。
購入価格だけで判断せず、現在の寝具の機能、衛生状態、今後使用できる期間を考えて判断しましょう。
カビを防ぐための湿気対策
カビを処理しても、寝室や寝具の使い方が変わらなければ再発する可能性があります。
重要なのは、カビを落とすことだけではなく、湿気がたまる原因を見直すことです。
毎朝すぐに布団を畳まない
起きた直後の寝具には、睡眠中の熱や湿気が残っています。
すぐに畳んだり収納したりせず、掛け布団をめくり、敷き寝具の表面を空気に触れさせましょう。
起きてすぐベッドメイクしない
掛け布団をきれいに整えると、寝具の中へ湿気を閉じ込めてしまうことがあります。
朝は一度掛け布団をめくり、湿気を逃がしてから整えます。
寝汗で布団が湿っている場合の対処方法は、以下の記事をご覧ください。
寝汗で布団がびっしょり…そのままにするとどうなる?夏の寝具の乾かし方と臭い・カビ対策
敷布団は定期的に持ち上げる
床や畳へ直接敷いている場合は、毎日または定期的に敷布団を持ち上げ、裏面と床面を確認します。
敷きっぱなしにせず、壁や布団干しへ立てかけて両面へ空気を通しましょう。
マットレスを床へ直置きしない
床へ直置きすると、マットレスの底面へ湿気がたまりやすくなります。
ベッドフレームやすのこを利用し、床との間に空気の通り道をつくる方法があります。
ただし、すのこを使用しても定期的な換気や確認は必要です。
除湿シートを使用する
敷布団やマットレスの下へ除湿シートを敷くと、床面へ移動した湿気を吸収しやすくなります。
吸湿状態を示すサインがある商品は、表示を定期的に確認し、必要に応じて乾燥させてください。
敷きっぱなしで交換や乾燥をしなければ、十分に機能しなくなることがあります。
寝室全体を除湿する
寝具だけを乾かしても、部屋の湿度が高いままでは再び湿気を含みます。
天候に応じて、窓開け、エアコンの除湿機能、除湿器、扇風機、サーキュレーターを使い分けましょう。
エアコンを使用していても寝具の中が蒸れる場合があります。
夏のエアコンと寝具環境については、以下の記事をご覧ください。
エアコンをつけっぱなしで寝ると朝だるい?冷やしすぎと寝具の蒸れを確認
ベッドを壁から少し離す
ベッドを壁へ密着させていると、壁側へ空気が通りにくくなります。
可能であれば壁との間に空間をつくり、定期的にほこりや湿気を確認しましょう。
シーツや敷きパッドを定期的に洗う
寝具には、汗、皮脂、フケ、ほこりなどが蓄積します。
シーツや敷きパッドを定期的に洗い、完全に乾かしてから使用してください。
洗い替えを用意しておくと、天候が悪い日でも管理しやすくなります。
寝具のダニ対策も同時に行う
湿気が多く、汗や皮脂汚れが残る寝具は、カビだけでなくダニへの対策も必要です。
カビを防ぐための乾燥、カバーの洗濯、寝室の掃除は、ダニ対策にもつながります。
季節ごとのダニ対策については、以下の記事をご覧ください。
布団乾燥機を使えばカビを防げる?
布団乾燥機は、寝具の湿気を減らすために役立つことがあります。
ただし、布団乾燥機を使えば、すでに発生したカビが完全になくなるとは限りません。
使用できる寝具か確認する
ウレタン、低反発素材、天然素材、特殊加工された寝具などは、高温に弱い場合があります。
布団乾燥機を使用する前に、寝具と乾燥機の取扱説明書を確認してください。
乾燥後も湿気を逃がす
乾燥機を使用した直後に寝具を畳んだり収納したりすると、内部の熱や湿気がこもることがあります。
使用後は少し広げ、空気を通してから収納しましょう。
部屋の湿度も確認する
寝具だけを乾燥させても、寝室の湿度が高ければ、再び湿気を含みます。
エアコンや除湿器も併用し、寝室全体の環境を整えることが重要です。
梅雨だけでなく冬も注意する
カビは梅雨や夏だけの問題ではありません。
冬も、暖房、加湿器、結露などによって、寝具の周辺に湿気がたまることがあります。
特に次のような環境では注意が必要です。
・加湿器をベッドの近くで使っている
・窓や壁に結露が発生している
・外壁に面した場所へベッドを置いている
・寝室を一日中閉め切っている
・厚い寝具を床へ直接敷いている
・冬は布団を干さない
・寝具を壁へ密着させている
季節に関係なく、定期的に寝具の裏側を確認しましょう。
子どもがいる家庭で確認したいこと
子どもは寝汗を多くかいたり、飲み物をこぼしたり、体調不良で嘔吐したりすることがあります。
濡れた部分を表面だけ拭いて終わらせると、敷きパッドの下やマットレス本体へ水分が残る可能性があります。
汚れが発生した日は、表面だけでなく、シーツ、敷きパッド、防水シーツ、マットレス本体まで確認してください。
子どもが布団に嘔吐した場合の対処については、以下の記事をご覧ください。
子どもが布団に嘔吐したときの対処法|広げない・こすらない・早く乾かす
寝具専門店へ相談するときに伝えること
相談時には、次の情報を用意すると状態を判断しやすくなります。
・寝具の種類
・メーカーや商品名
・中材の素材
・購入時期
・カビを見つけた時期
・カビがある範囲
・表面だけか裏面にもあるか
・臭いの有無
・寝具を置いていた場所
・床やベッドにもカビがあるか
・家庭で行った処理
・洗剤や漂白剤を使用したか
・品質表示と洗濯表示の写真
寝具専門店が対応できる範囲と、クリーニング業者や住宅のカビ処理業者が対応する範囲は異なります。
寝具本体だけでなく、床、壁、ベッドフレームへ広がっている場合は、住宅側の湿気や結露対策も必要です。
まとめ
敷布団やマットレスにカビのような黒い点を見つけたら、表面だけを拭いてすぐ使い続けるのではなく、まず次の5項目を確認しましょう。
・黒い点がある場所
・広がっている範囲
・カビのような臭いの有無
・内部や裏面の湿り
・寝具の使用年数と劣化状態
シーツや敷きパッドだけに発生している場合と、敷布団やマットレス本体まで広がっている場合では、対応方法が異なります。
特にウレタンマットレスは水洗いできない商品が多く、大量の水、洗剤、漂白剤を使用すると、かえって内部が乾かなくなる可能性があります。
次のような状態がある場合は、簡単な家庭処理だけで使い続けることは避けてください。
・広範囲に黒い点がある
・裏側や中材にも広がっている
・乾かしても臭いが残る
・短期間で再発する
・寝具自体が劣化している
・床やベッドにもカビがある
クリーニングが適しているか、買い替えが必要かは、寝具の素材、使用年数、カビの範囲、費用によって異なります。
古くてへたりがある寝具の場合は、カビを落とす費用だけでなく、寝具として今後どの程度使用できるかも考えて判断しましょう。
また、一度カビを処理しても、寝具を床へ敷きっぱなしにする、起きてすぐ収納する、寝室の湿度が高いといった原因が残っていれば再発する可能性があります。
寝具の裏側を定期的に確認し、乾燥、除湿、換気、カバー類の洗濯を組み合わせて、湿気がたまりにくい環境をつくることが重要です。
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