結論
寝具が汚れてしまった時は、とにかく早く・正しく・最小限の水分で処置することが最も重要です。応急処置の目的は「汚れを広げない」「内部に浸透させない」「臭いを残さない」ことです。
理由は?
応急処置で素早く対応する必要がある理由は主に三つあります。
- 寝具は層構造で、汚れが内部に入りやすいこと。
- 水分が多すぎると汚れが広がるため、ゴシゴシ洗うのは逆効果。
- 寝具は乾きにくいので、湿ったままだとカビや臭いの原因になること。
具体例
ここからは、汚れのタイプ別に今日からすぐにできる応急処置を紹介します。専門用語は分かりやすく説明します。
1. 飲み物(お茶・ジュース等)をこぼした場合
① とにかく「押さえて吸い取る」
乾いたタオルやペーパータオルでこすらずにポンポンと押さえて水分を吸い取ってください。最初の数分が勝負です。

② アルコールスプレーで殺菌(使える場合)
糖分や色素が多い飲み物は雑菌が繁殖しやすいので、アルコール(消毒用エタノール)を軽く吹きかけて殺菌すると安心です。ただし羽毛やウレタンには直接かけないでください。
③ 風を当ててしっかり乾燥
ドライヤー(弱温風)や扇風機を使って完全に乾かします。触って冷たさが消えれば乾燥OKの目安です。
2. おねしょ(尿)の場合
尿は時間が経つとアンモニア臭とシミが残りやすく、対応はスピードが命です。
① 乾いたタオルで吸い取る
まずはできるだけ多くの尿を吸い取ります。こすらないでください。
② 重曹水スプレーが効果的
水200mlに重曹小さじ1を溶かしたものを軽く吹きかけ、再度タオルで押さえて吸い取ります。重曹は脱臭効果がありますが、羽毛布団には使わないでください。

3. 嘔吐物の場合
消化物は雑菌が増えるのが早く、臭いも残りやすいです。
① 固形物を取り除く
スプーンやティッシュで上にあるものを取り除いてください。
② 中性洗剤の薄い液で部分洗い
中性洗剤(手肌に優しい食器用洗剤など)を水で薄め、タオルに含ませて叩くように拭き取ります。洗剤を直接かけるのは避けましょう。
③ 消毒と乾燥
アルコールを少量吹きかけて消毒し、風を当ててしっかり乾かします。
4. 血液の場合
血液はタンパク質汚れのため、温度管理が重要です。40℃以上はNG。
① 冷水で叩く
冷たい水で濡らしたタオルで軽く叩き、汚れを浮かせます。
② 酸素系漂白剤を薄く使う
オキシ系漂白剤を薄め、タオルに含ませて押し当てる方法が有効ですが、羽毛や色柄物には注意が必要です。

5. 羽毛布団が汚れた場合
羽毛は水に弱いため、原則「濡らさない」、「押し取る」、「十分に乾かす」が鉄則です。
① 表面の水分を押さえて吸い取る
濡らすことを最小限にし、乾いたタオルで押し取ります。
② 香りや消臭剤は使わない
スプレー類は湿気を閉じ込め、カビを促進することがあるため避けてください。
6. マットレス(ウレタン)を汚した場合
ウレタンはスポンジのように水を吸いやすく、内部まで湿ると乾きにくくなります。
① 水分をまず吸い取る
表面のカバーを外し、できるだけ多くの水分を吸い取ります。ウレタン本体に水や洗剤をかけるのは避けてください。
② 立てかけて風を通す
乾燥のために立てかけ、扇風機やサーキュレーターで風を当てます。

乾燥が不十分だとどうなるか
乾燥不足はカビの発生、雑菌臭、黄ばみ、寝具寿命の低下につながります。だからこそ、乾燥は応急処置の中で最も重要な工程です。
専門店からの予防策
① 防水シーツ・プロテクターを使う
特に小さいお子さまがいる家庭や介護用途では防水カバーは非常に有効です。
② カバーはこまめに洗濯
カバー類は洗いやすく乾きやすいので、定期的に洗って清潔を保ちましょう。

まとめ
寝具が汚れたらまずはタオルで吸い取る・こすらない・乾かすを徹底してください。汚れの種類に合わせて重曹や中性洗剤、酸素系漂白剤などを使い分け、羽毛やウレタンは特に水分に注意します。迷ったら専門店に相談することで適切な処置やクリーニングへつなげられます。日頃からプロテクターの活用やカバーのこまめな洗濯でトラブルを未然に防ぎましょう。

