「今まで使っていた布団なのに、急にしんどくなった」
「寝ているはずなのに、朝から体が重い」
40代に入ってから、こう感じ始める人は少なくありません。
でもこれ、気のせいでも、歳のせいでもありません。
私は寝具の売り場で15年以上、数えきれないほど同じ相談を受けてきました。
そして、はっきり言えることがあります。
40代から寝具が合わなくなるのには、ちゃんと理由があります。

理由その① 体は静かに変わっている
40代になると、見た目はあまり変わらなくても
体の中では次のような変化が起きています。
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筋肉量が少しずつ落ちる
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関節や背骨の柔軟性が下がる
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血流や回復力が若い頃と違ってくる
その結果どうなるかというと、
「今まで気にならなかった硬さ・沈み込みを、体がはっきり感じる」
ようになります。
20代・30代の頃は
「多少合っていなくても寝られた」
それが40代になると、ごまかしが効かなくなるのです。

理由その② 寝返りの質が変わる
40代になると、多くの人がこう言います。
「夜中に目が覚めることが増えた」
「寝返りが多くなった気がする」
これは自然な変化です。
実は寝返りは、
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血流を保つ
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同じ場所への圧迫を防ぐ
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体温を調整する
とても大切な動きです。
ところが、
「寝具が合っていないと寝返りが“しんどい動作”」になります。
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硬すぎて体が跳ね返される
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柔らかすぎて沈み込んで戻れない
こうなると、
無意識に目が覚めたり、疲れが残ったりする原因になります。
理由その③ 体重や体型の「微妙な変化」
40代になると、体重が大きく増えていなくても、
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お腹まわりだけ変わった
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背中の丸みが出てきた
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骨盤の傾きが変わった
といった微妙な体型変化が起きやすくなります。
寝具は、この「数センチの違い」にとても敏感です。
だからこそ、
同じ布団なのに、急に合わなくなったと感じる
という現象が起きます。

理由④ 「睡眠に求めるもの」が変わる
40代になると、眠りに対する感覚も変わります。
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昔より回復力を求める
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眠りの質を気にするようになる
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翌日の体調への影響が大きくなる
その結果、
「とりあえず寝られればOK」から
「ちゃんと回復できないと困る」に変わる。
寝具への要求レベルが上がるのは、
とても自然なことです。
だから「高い寝具=正解」ではない
ここでよくある誤解があります。
❌ 年齢を重ねたから高級寝具が必要
❌ 有名ブランドなら安心
実際の売り場では、
高価でも合わない人をたくさん見てきました。
大切なのは
「年齢」ではなく
今の体に合っているかどうかです。

40代からの寝具選びで大切なこと
40代以降の寝具選びで大事なのは、この3つです。
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寝返りが楽にできるか
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沈み込みすぎていないか
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朝起きた時に違和感が残らないか
「若い頃と同じ感覚」で選ばないこと。
これが一番のポイントです。

最後に
40代から寝具が合わなくなるのは、
体が正直になっただけです。
「もう歳だから仕方ない」
そう諦める必要はありません。
次の記事では、
「夫婦で同じ布団は本当に無理なのか?」
というテーマで、売り場で実際に多い相談をもとに書いていきます。
もし今、
「最近、寝ても疲れが取れない」
そう感じているなら、
この先の記事もきっと役に立つと思います。
